”愛”の動機を強化する子育て

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行動の裏にある”動機”は強化される

愛幸せを感じる人生を送るためには、行動の”良し悪し”ではなく、行動の裏にある”動機”が重要です。なぜ、動機が重要なのかというと、行動するごとに、裏にある動機が強化されるという法則があるからです。

例えば、”他人に嫌われたくない”という動機から、他人に親切をしていると、行動の裏にある”人に嫌われたくない”という動機が強化されていきます。

そのうち、人に嫌われることを過剰に恐れるようになり、人生のあらゆる場面で”人に嫌われたくない”がゆえの行動を選択してしまいます。

■行動を決めるのは、思考ではなく動機

多くの人は、自分で考えて行動を選択していると思っています。しかし、実際には、思考から行動が起こるわけではありません。まず、動機による衝動が起こってから、思考が浮かび、行動が起きるわけです。

つまり、「お腹がすいたから、何か食べよう」という思考の前に、”何かを食べたい”という衝動が起こっているわけです。思考がしているのは、起こった衝動に対して、後から理由づけしているだけです。

■強化された動機は、人格と一体化する

強化され続けた動機は、人格と一体化します。あまりにも、密着しているため、多くの人は、自分の中にある動機によって、人生が左右されていることに気づきません。

生き辛さの原因がわからないために、周りのせいにしたり、快楽に逃避するようになってしまいます。うつになったり、酷い時には自殺を考えるようになってしまいます。

動機は”愛”と”恐れ”の2つに分類される

動機には、大きく分けると”愛”と”恐れ”の2つに分類されます。
恐れの動機を強化するほど、人生が小さくなってつまらなくなります。何もかもが怖くなって、新しい挑戦ができなくなります。酷い時には、無気力になり、ひきこもり状態になります。

愛の動機を強化するほど、楽観的に、バイタリティもって日常を楽しめるようになります。自分の持ち味をいかして人生の可能性を切り開いていくことができます。人に恵まれ、周囲に良い影響を与えることができるようになります。

■恐れが動機の行動について

基本的に、頭でごちゃごちゃ考えてする行動の裏には、恐れがあります。愛を動機にした行動には、迷いがほとんどないからです。恐れを動機にした行動については、いくつかパターンがあります。

”~たくない”からする行動

例・・・自信がない、怒られたくない、嫌われたくないなど

わかりやすい恐れの動機です。”たくない”がどんどん強化されて、最終的には、不安で身動きがとれなくなってしまいます。

”こう思われたい”からする行動

例・・・好かれたい、認められたい、愛されたいなど

一見、肯定的に思えますが、裏には、嫌われることや否定されることを恐れがあります。自分は、ありのままでOKなんだと感じてる人は、こういった動機をもとに行動しません。

”ねばならない”からする行動

”ねばならない”の裏には、何らかの”恐れ”があります。やりたいからやっているのではなく、恐れによって無理やり自分を動かしてる状態です。

”ねばならない”をもっていると、行動が辛くなります。ブレーキがかかってるのに、アクセルを踏んでいる状態だからです。愛が動機の行動は、ブレーキがないため、やっていることに苦痛を感じません。

■愛が動機の行動について

愛が動機の行動に、理屈はありません。善悪や、損得、優劣などの判断からではなく、心の奥からわきあがる純粋欲求にしたがって、”したいからする”という行動です。

愛が動機の行動には、ワクワク感や充実感がつきまといます。また、いくら行動しても精神的疲労を感じません。

子供の"愛"の動機を育てるコツ

行動の原動力が、”愛”なのか、”恐れ”なのかによって、人生の展開は180度違ってきます。愛の動機で生きたほうが、仕事、人間関係、心の豊かさなど、あらゆる面においてプラスに働きます。

しかし、現代社会では、さまざまなルールや価値観の混乱によって、”恐れ”の動機が強化されてしまいがちです。ここでは、子供に”愛”を動機にした人生を送ってもらうためにどうすればいいのか、僕が考えるコツを紹介します。

■親自身の人生の動機が子供に伝わる

親自身が恐れを原動力に生きていると、子供も、恐れを原動力に生きるようになります。逆もまた然りです。もちろん、子供は、親だけでなく、他者との出会いからも学ぶため、一概にはいえません。その可能性が高いということです。

子供に、愛を動機にした生き方をしてほしいのなら、親自身が、愛を動機に行動することが、とても大切です。

■”叱る””ホメる”子育てから、”伝える”子育てへ

親が子供の行動に対して、良い悪いの判断をして、叱ることで、”恐れ”の動機を強化することになります。これは、しつけと称して、親の価値観を無理やり押し付けてるだけです。

かといって、やたらとホメるのも、考えものです。子供は、ホメられることが動機になってしまい、いつも、人からの評価を気にするようになってしまいます。親としては、都合の”良い子”になるかもしれませんが、子供が本来もっている自発性を抑えることになってしまいます。

大事なのは、どっちが上でもなく、下でもなく、対等な立場で接することです。相手を尊重しつつ、自分の思ったことや感情を伝えるのが、対等な立場のコミュニケーションといえます。

そうやって接することで、子供の恐れの動機を刺激することがなくなります。子供自身が、能力を最大限にいかして、道を切り開いていけるようになります。

■不安やイライラを解消する行動は”恐れ”を強化する

”したい”ことをするのと、”不安やイライラを解消する”ためにするのは違います。ひきこもって、ゲームにはまる子供は、”したい”からしているのではなく、現実の不安やイライラを解消するためにやっています。

不安やイライラから逃れるための行動は、恐れの動機による行動です。こういった逃避行動をすると、余計不安やイライラが強くなります。もちろん、ゲーム自体が悪いわけではありません。あくまでも、動機が何であるかが重要です。

■受容される環境を用意する

学校などで、いじめや孤立を味わうと、恐れを原動力にした行動を選択しやすくなります。逆に、ありのままの自分が受け入れられてると感じることで、自発性を存分に発揮できるようになります。

安心感のなかで育つと、人に対して、愛の動機をもって接することができるようになります。結果、良い人間関係に恵まれるようになります。子供には、愛のある個性が尊重される環境を見つけてあげることで、今後の人生に大きなプラスの影響を与えることができます。


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