水産庁「いいさかなの日」2026年は魅了ギョWEEK始動
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水産庁は2026(令和8)年11月3日から7日の「いいさかなの日」を「魅了ギョWEEK」と位置づけ、官民連携の「魅了ギョ・プロジェクト」を強化すると発表した。本記事では、この施策の内容と背景、水産・農業関連事業者が経営判断で押さえておくべきポイントを整理する。
要点
- 水産庁は2022年10月に毎月3〜7日を「さかなの日」、11月3〜7日を「いいさかなの日」に制定。2026年は「魅了ギョWEEK」として取組を強化する。
- 2026年7月24日に始動した「魅了ギョ・プロジェクト」は、海洋環境変化で利用されにくくなった「低・未利用魚」の魅力発信と付加価値向上を目的とする。
- 賛同メンバーは制定時より544増加し、2026年9月末時点で1,172団体に達しており、消費・流通・商品開発の裾野が広がっている。
何が決まった/起きたか
水産庁は、2026年の「いいさかなの日」週間を「魅了ギョWEEK」と正式に位置づけ、以下の取組を官民連携で展開することを発表した。
- 農林水産省「消費者の部屋」での展示「見て・触って・食べる魅了ギョ探検隊」(クロダイ活用商品の試食含む)
- 第1回「魅了ギョ・交流会」(アイゴ編)の開催、賛同メンバー約40名が参加
- 全国漁業協同組合連合会主催「第12回Fish-1グランプリ(2026年度)」への水産庁ブース出展・ステージ登壇
- 全国14か所のイベントでの情報発信、大阪での「全国豊かな海づくり大会」関連行事への参加
- 賛同メンバー20団体による新商品発表・販売イベント等の実施
背景と経緯
水産庁によれば、我が国の水産物消費量は長期的に減少傾向にあり、消費拡大に向けた官民の取組推進が課題となっていた。これを受け2022年10月に「さかなの日」制度を創設し、月単位での消費拡大強化週間を設けた経緯がある。
さらに近年、海洋環境の変化等に伴い産地で水揚げされる魚種や漁獲時期に変化が生じており、おいしさや魅力があっても消費者に知られず利用されない魚(低・未利用魚)が各地で増加しているとされる。こうした状況を踏まえ、2026年7月に「魅了ギョ・プロジェクト」が始動した。
影響を受ける主体
以下の主体が今回の取組の影響を受けるとみられる。
主体 | 想定される関わり方 |
|---|---|
営農者・漁業者 | 低・未利用魚の活用による新たな出荷・販路機会 |
JA・漁協(全国漁業協同組合連合会等) | Fish-1グランプリ主催など消費拡大イベントの運営主体 |
水産・フードテック系ベンチャー | 商品開発・販路開拓での賛同メンバー連携への参画余地 |
小売・外食・加工業者 | 「魅了ギョ」を活用した新商品発表・販売イベントの実施主体 |
一般消費者 | 展示・交流会・SNS等を通じた魚食への関心喚起の対象 |
経営・投資判断への示唆(考察)
以下は原文の事実から導かれる考察であり、断定的な見通しではない。
- 賛同メンバーが制定時から4年で544団体増え1,172に達している点から、水産物消費拡大に関する官民連携の枠組みは継続的に拡大しているとみられる。新規参入を検討する事業者にとって、賛同メンバー登録は商品開発・販路開拓での連携機会の入口になり得る。
- 「低・未利用魚」の利用拡大・付加価値向上がプロジェクトの主眼であることから、未利用魚の加工・流通技術や新規メニュー開発に関わる事業者には、情報発信イベントへの参加を通じた露出機会があるとみられる。
- 全国14か所でのイベント展開やFish-1グランプリでのブース出展など、水産庁が継続的にイベント型の消費喚起策を採用している点は、関連する地域産品ブランディングやイベント運営を手がける事業者にとって参考になる動向といえる。
今後のスケジュールと確認先
日程 | 内容 |
|---|---|
2026年10月26日(月)〜10月30日(金) | 「消費者の部屋」展示「見て・触って・食べる魅了ギョ探検隊」(農林水産省北別館1階) |
2026年11月3日(火)〜7日(土) | 「いいさかなの日」週間=「魅了ギョWEEK」 |
2026年11月4日(水)〜11月18日(水) | 農林水産省正面玄関にて魚食コンテンツ(誕生魚診断2.0)設置 |
2026年11月14日(土)・15日(日) | 「豊かな海づくりフェスティバル」岸和田会場でのステージ・ブース出演 |
2026年11月24日(火)12:00まで | 魅了ギョ・交流会(アイゴ編)報道関係者の取材登録締切 |
2026年11月27日(金)13:00〜15:00 | 第1回魅了ギョ・交流会(アイゴ編)開催(豊海センタービル) |
2026年12月6日(日) | 第12回Fish-1グランプリ(2026年度)開催(お台場青海地区) |
詳細は水産庁「さかなの日」公式ウェブサイトおよび各種参考資料(資料1〜4)で随時確認できる。
まとめ
水産庁は2026年の「いいさかなの日」を「魅了ギョWEEK」と位置づけ、低・未利用魚の利用拡大を柱とする「魅了ギョ・プロジェクト」を官民連携で強化する。賛同メンバーは4年間で544団体増加し1,172団体に達しており、消費拡大に向けた枠組みは拡大基調にあるとみられる。水産・農業関連事業者にとっては、交流会やイベントへの参加を通じた商品開発・販路開拓の機会として注視すべき動きといえる。
現場で使える!専門用語ミニ辞書
- さかなの日(さかなのひ)
- 水産庁が2022年10月に制定した、毎月3日から7日を水産物消費拡大のために位置づけた記念日。賛同する企業・団体が消費拡大活動を行う際の共通の旗印として使われる。
- いいさかなの日(いいさかなのひ)
- 「さかなの日」のうち特に11月3日から7日を指す強化週間。年間を通じた消費拡大活動の中でも重点的に施策を集中させる期間として扱われる。
- 低・未利用魚(てい・みりようぎょ)
- おいしさや魅力があるにもかかわらず、知名度不足や流通上の理由で十分に消費・利用されていない魚のこと。新商品開発や地域産品化の対象として注目される水産資源の一種。
- 魅了ギョ・プロジェクト(みりょうギョ・プロジェクト)
- 低・未利用魚の魅力を発信し、利用拡大や付加価値向上を図る水産庁の官民連携の取組。商品開発や販路開拓の推進母体として機能する。
- 賛同メンバー(さんどうメンバー)
- 「さかなの日」の趣旨に賛同し、消費拡大に向けた取組を行う企業・団体のこと。数の推移は制度の普及度合いを示す指標として用いられる。
- Fish-1グランプリ
- 全国漁業協同組合連合会が構成員である国産水産物流通促進センターが主催する国産水産物料理コンテスト。消費喚起イベントの代表的な事例として挙げられる。
参考
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